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「頭脳」・「匠の技」・「関所」で完成する、京浜発條のばね。
あまり知られていないことですが、ばねはほとんどがオーダーメイドの製品です。「この機械のこの部分に使用するばねを作って欲しい」。顧客の要望に応える最適のばねはどんなものか。素材や強度を考えて図面を描き、試作品を作り、それを機械で製造にするにはどうすればよいか、また考える。知識と技術、そして職人的な勘や繊細さが要求される仕事です。ばねは材料に左右される部分が大きい製品で、材料ごとに微妙な調整をしなければいけません。
また、スプリングバックという現象も、製造を難しくする一因です。たとえば5ミリ径のばねを作ろうと思った時、5ミリの棒に針金を巻くと、芯から外した時に巻き戻るので5ミリより若干太くなってしまう。では、何ミリの心棒に巻けば正確な5ミリ径の製品が作れるのか。それを考え、微妙な調整を続ける。どの企業でも、誰にでもすぐにできる作業ではないからこそ、長年にわたって技術と知識を培ってきた当社に強みがあると、考えています。
もちろん、新しい設備を導入して機械化できる部分を増やしてはいます。しかし、それと同時にこうした”匠の技”の継承も大切なことだと考えています。